IATAトラベルパスとは?
「IATAトラベルパス」とは、世界の航空会社で構成される業界団体の、国際航空運送協会(IATA)が開発を進める「デジタル証明書アプリ」です。
デジタル健康認証プロセスで個人の健康情報を「医療機関」「航空会社」「検疫当局」に共有することができます。
新型コロナウイルス感染拡大により、各国では現在それぞれに渡航のための要件を設けていますが、検査方法の限定や必要書類の突然の変更など、正しい情報を入手することが難しく、入国が拒否されたという事例も少なくありません。
「デジタル証明書アプリ」を使えば、最新の渡航要件と、検査方法や結果、渡航の可否をひとめで確認、一括で管理することができるので、渡航へのハードルが格段に下がると言えます。
現在、ANA、JAL、シンガポール航空、大韓航空、カンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エミレーツ航空など、32社が実証実験に参画を表明しています。
「デジタル証明書アプリ」には他にも「コモンパス」や「VeriFLY」などのアプリがあります。
IATAトラベルパスがあればできること
- 新型コロナウイルス検査結果の管理
- ワクチンの接種記録の管理
- 渡航先の入国検疫要件等の確認
空港でのチェックイン時にアプリの画面を提示することで、スムーズに非接触で手続きをすることができます。
将来的には検疫などのチェックも行なえるとしています。
今後は新型コロナウイルスの検査結果だけではなく、アフリカへ渡航時に必要な黄熱病の予防接種証明書などでも活用されるのではないでしょうか。
IATAトラベルパスの使い方
アプリでパスポート情報を読み取る
▼
顔認証で本人確認、アカウントを登録
▼
フライト情報を登録
▼
登録の医療機関で検査を行ないアプリ上で結果受け取る
※今後、ワクチンの接種記録や証明書も登録できるようになる予定です
▼
渡航要件を照合し、問題がなければ「OK TO TRAVEL」と表示されるので、
チェックインカウンターや出国審査で提示する
デジタル証明書アプリ
IATAトラベルパス
最新の渡航情報が登録されているデータベースと直接連携しています。
エアラインに特化しているのが特徴です。
コモンパス
美術館やスタジアムでも使用可能です。
現在、ANA、JAL、キャセイパシフィック、ユナイテッド航空などが参加しています。
VeriFLY
現在、JAL、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズなどが参加しています。
アメリカの一部路線では既に導入されています。